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2007年8月29日 (水)

スクラップ&ビルド

「メインフレームにこだわると,技術が伝承されなくなる」――JTBの野々垣氏が警鐘

なるほどこれは興味深い切り口だと思いました。
メインフレームを捨てたくてもフンギリのつかない企業がオープン化に踏み切るための口実は出揃ってしまっていてもう焚き付けられないんじゃないだろうかと思っていましたが、まだまだこれからなのかもしれません。逆にこのご時勢までメインフレームを使わざるを得なかった企業は相当覚悟してやらないといけないですよね。

「システムを再構築するプロジェクトを敢行しなければ、ベテランのノウハウは伝承されない。」ごもっともだと思います。特に近年のシステム構築は、ハード面でもソフト面でも分業化が著しく進んでおり、業務内で技術が伝承されることは少なくなってきたんじゃないでしょうか。そんな現状からも、システムの再構築を通じて技術を伝承するというプロセスは大事なのかもしれません。

業務において、人材の世代交代はゆるやかに連続的に行われるのでその中でスクラップ&ビルドされている事柄は把握しにくいんですよね。だから「キーマンがいなくなってもとりあえずなんとかなる」みたいな雰囲気が社内に根付いてしまうわけですが、本当はキーマンが辞めることによって、失われていっているものは数多くあります。後任ががんばってつじつま合わせをしたり、新しく作ったりしていっているからうまくいっているように見えるだけで、結果、業務自体も微妙に変化してしまうことがあります。

業務(≒ システム)をスクラップ&ビルドする目的は、記事にもあるように技術を伝承することもありますが、既存業務(≒ システム)をより良いものにするということもあると思います。一番最初にシステムを作った目的が「システム化による人件費の削減」であるならば、一定期間の運用後、システム導入によって変化した業務に対してさらに人件費を削減できるよう改良したり、システム導入後に新たに発生したリスクを解決する仕組みを追加したシステムを再リリースすべきでしょう。

その結果、「システム導入費 < 人件費」となれば初めてシステム化の利益が出るわけです。どっかのパッケージシステムを導入して業務の効率化をやった気になっているだけでは、利益は出てこないんですね。そういう場合は逆に人件費が多くなってしまっているケースもあります。

時代によって、人材が移り変わり、業務が移り変わる以上、付随するシステムも移り変わらざるを得ません。システム再構築というスクラップ&ビルドを有益に達成し、その効果を算出し発表できる企業は、今後企業価値を高めていくのだと思います。

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