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2007年6月22日 (金)

感性の価値

「感性価値創造イニシアティブ」について

昨日のWBSでも取り上げられていました。
最初、経産省にしてはおもしろい思いつきだなと思っていましたが、ちゃんと内容を読んでみるとたしかに現在のモノづくりやマーケティングには重要なことだなと思いました。このへん政府がうまく指導していくことができれば「モノづくり大国日本」復活も成るかもしれません。やっぱり手先が器用で繊細な性質なのが日本人のいいところですから大量生産とか外国の真似ばかりしてないで、職人のこだわりも大事にしてほしいです。

事例では燕のビアマグカップ等が紹介されています。このビアマグカップは注文予約でいっぱいだとか。磨き職人は2人くらいしかいないらしいので量産は不可能なんでしょうが、それでも予約が殺到するというのはすごいです。たしかに、こんなマグでビール飲んだらリッチな気分に浸れるでしょうし、磨けばずっと使えるらしいので、年季がはいるとシブくなってよりいっそうかっこいいかもしれません。最近はいいものは値段が高くても売れていく傾向があるのでニーズを的確につかんでもいますね。

町工場の多い大阪では、技術力の高い職人はたくさんいます。まいど1号なんかは象徴的ですね。しかし、巷でそういう職人さんや技術系の中小企業さんと話をしてみると「なかなか売れませんなー」というのをよく聞きます。「インターネットでなら売れませんか??」と鼻息荒く社長に質問されて「いや、インターネットだからといって売れるわけじゃないです。」とお諌めするケースはしょっちゅうですw

こういう状況は、ローカルでもインターネットでもマーケティングを欠いていると言わざるを得ません。いくらクチコミ主流の世の中とはいえ、それなりのアピールをしなければ商品は存在しないのといっしょです。ですが「作ってしまって満足」という職人さんや企業さんはけっこう多いので「いい物が売れない」んですね。ほんともったいないので仕事先でもいろいろアドバイスしているんですが、あまり関心を持ってもらえないですねw感性価値創造イニシアティブ事業がそういう方々のマーケティングに対する意識を高めていければモノは売れていくと思いますし、ボクもコンサルの仕事が増えるかもしれませんw

一方で感性に価値をつける、というコンセプトはとても興味深いですね。どうやってその価値を明確にしていくか、その分析手法とか確立されたらおもしろそうです。事業の資料では、「コンセプターとのマッチング」、「マテリアルバンク」、「デザイナーバンク」といった言葉が並んでいますが、これらがどうシステム化されていくかも見てみたいところです。

システム、ソフトウェアでの「感性価値」とはいったい何なのか?ということを追求するのも面白いと思います。ソフトウェアでの創意工夫が最も顕著に現れるのはインターフェースのデザインとそのソフトウェアが持つ機能のユニークさです。ソフトウェア開発の技術も発展し、よりユーザビリティの高いソフトウェアが開発しやすくなったとはいえ、まだまだコンピュータに慣れない人が直感的に扱えるソフトウェアは少ないです。こういう事業を追い風として、日本から優秀なソフトウェアが発信されていくことも願いたいです。

もうひとつ言わせてもらえるならば、モノづくりに関わる人々が、これを通じて自分の感性を見つめなおしてオリジナリティの高いデザインやコンセプトを創出していけたらいいと思います。最近世の中的に、「いかに流行のものを真似できるか」に躍起になっているような気がします。日本人って世界的にもユニークな感性を持っている人種なんだから、もっとオレ流でいいと思うんです。

といってるボクも頑張らねばねw

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コメント

最近よくビジネス誌で取材に行きますが、成功している人はものづくりの職人志向と銭ゲバ精神をバランスよく併せ持った人ですね。
もしくは職人さんと銭ゲバ精神の持ち主が運良く出会って共同で事業を始めるとか。

今の時代、安いだけじゃダメですよね。
単なるステンレスのマグカップなら百均で買えちゃいますからね。

投稿: いぬ | 2007年6月23日 (土) 20時40分

いぬさん こんにちは。

まったくおっしゃるとおりですね。技術が一流で、交渉ごとの才能がある人が世の中で一流と評価されるようです。銭ゲバ精神というのもいわゆる商売上の駆け引きができなければ意味ないですしね。人に認めてもらうには、技術と同じくらい交渉術が必要ってことですね。
そのへん、日本の学校ではまったく教えてくれないですからね。困ったものです。

投稿: rihi | 2007年6月25日 (月) 21時48分

最近、取材で行ったのが某ウインナー工場だったのですが、当初こだわりのものづくりだけをしていてもサッパリ売れなかったそうです。

ところが手作りウインナー体験教室をしたところよく売れるようになったそうです。

実際に作ることで「安全」で「手間がかかる(=高くても仕方がない)」ということを消費者が理解してくれ、それが評判になって売れるようになったとか。

高付加価値+それをどう消費者に伝えていくかが成功の秘訣ではないかと思います。

まいど1号、ココでは書けない裏話もありますのでw、よかったら今度ゆっくり。。。


投稿: いぬ | 2007年6月26日 (火) 11時24分

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