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2007年2月 6日 (火)

デッドライン

なんだかあれよこれよとバタバタしている内に2月になってしまいました。
そんなことを言っているとあっという間に3月になっちゃうんじゃないかと焦ってカレンダーを見るとまだ2月は6日目なんですね。ちょっとは落ち着かないと。

 

デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則 デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則

著者:トム デマルコ
販売元:日経BP社
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お会いする度に勉強させていただいているC社のT社長から「絶対読んどけ!」と厳命された本で、他にも読まないといけない本いっぱいあったんですが順番飛ばして読んだ覚えがあります。そしてハマりました。

プロジェクト管理についての名著中の名著だと思います。
これは、ソフトウェア開発のマネージャークラスは必読の書ではないでしょうか。
いやソフトウェア開発だけでなく、何らかのプロジェクトを立ち上げ、それを管理する立場の人ならば心に留めておきたいことが満載されています。

おもしろいのは、この本は解説書ではなく、小説になっている点です。
会社のリストラ講習会に参加中のシステム管理者、主人公ウェブスター・トムキンスが謎の女性に拉致されてある小さな国のシステム開発者に任命される、という意外な展開から始まり、そこでトムキンスが出会う様々な識者、トラブルから学んだ知識が最終的に101つになる。という構成です。小説仕立てなので読みやすく、ストーリーを楽しみながら彼らの編み出す管理手法に「ほほー」と感心する。そんな感じです。

ソフトウェア開発に携わる人であれば、ストーリー中にもでてくる「残業至上主義の上司」とか「開発中に短縮される納期」など、日常ありふれた弊害に必要以上に感情移入できることは間違いないでしょう。これらの困難を克服していく主人公たちの姿をみて、過去の自分の味わった開発の苦悩を克服したような気になって現実逃避に浸るもよし、「現実にはそんなにうまくいかねーよ。」と読み終わってから一杯ひっかけに行くのもよし。いろいろな楽しみ方ができるかと思います。

この本に出てくる101つの手法はとてもシンプルで的を射ているものばかりですが、現実的にプロジェクト管理にこれらの手法すべてを当てはめることは不可能に近いと思います。なぜなら、このストーリーの設定自体が「人材は無限に採用できる」、「開発の敵となる上司は実質一人(外圧の複合的な要素がない)」など限定されているからです。実際の開発現場はぶっちゃけそんなに「あまく」なく、予算面の心配や、開発に関係のない人事などを延々気にかけるなどのストレスも多分にありますね。そういった意味では、本書の開発環境はかなり恵まれているので、それらの手法を当てはめるだけでプロジェクトが成功するというものではなく、また本書に書かれている問題全てが開発に関わる問題であるということでもないと言えます。

しかし本書に紹介されている数々の手法(心構え)は、管理者として知っておきたいものばかりです。プロジェクトの達成率や品質は、管理者やプロジェクトチームの持つモチベーションや理想の高さに左右されます。管理者として開発に高い理想と信念を持つことは、完成するソフトウェアの品質に直接反映するし、開発中の士気も管理者の持つそういったオーラみたいなもので全体高まるものです。管理者は理想主義であるべきなんですね。そういった意味で本書を心に留め、状況に応じて紹介されている手法を少しでも開発現場に摘要できれば、開発の仕事はさらに面白くなるんじゃないでしょうか。

今たまっている本をひととおり読み終えたら、また『デッドライン』を読み返そうと思っています。繰り返し読んで、しっかりと心に刻んでおきたいです。

さらに、ソフトウェア開発者だけでなく、管理を仕事とするすべての人にこの本を読んでもらいたいですね。

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