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2007年2月20日 (火)

開発の歴史を知るということ

昨日、打ち合わせに行った先で、Wnnの開発者にお会いし、お話を伺う機会を得ました。
日本語でLinuxワークステーションを使っている人なら知ることになる例のソフトですが、それよりも最近は携帯電話での活躍が著しく、かなりの日本人がWnnのお世話になっているといえます。

そんな偉大なソフトの開発者にお会いできるなど滅多にあることじゃないので、どう座っていいものやらとか思いましたが、気さくにお話いただいたので途中であまり気にならなくなりました。話は約20年前のワークステーション開発の最前線で、世界中の開発企業や大学が競争しつつ交流していたことや、開発で試行錯誤したことなどでした。ボクにとっては記事や本などでキーワードを知っていてボンヤリ凄いなあと思っていたことでしたが、こんな風に経験者に話していただくと現実という凄みが加わります。

「最近こんな話をしていなかったので久々に楽しかった」と仰っていただき恐縮して帰りましたが、ふと帰りの電車で思いました。「こんな風に先達から開発の歴史を聞くことは仕事にも大事なことなんじゃないか」と。

ボクは、普段使うソフトやハードについて、気付いたときに開発者や来歴なんかを調べるクセがあります。歴史が好きなので、自然とソフトの裏に隠れたストーリーが気になったりします。調べるとだいたい「へええ、すごいなあ」と思えるような事が一つは見つかるもので、そこからリスペクトすることがあります。

考えてみると、このリスペクトが仕事のモチベーションに関わっているような気がします。例えば、共感できる思想で設計されたシステムを流用することになったとしたらそうでないシステムを使うときより前向きな仕事ができます。そういう意味で、ソフトやハードの機能仕様書を読むのと同じくらい、開発の歴史を紐解くことは大事な気がします。

今回の出会いで少なくとも、このお客様からいただいた仕事のモチベーションはかなり高くなりました。仕事をする上でこういう気持ちは大切です。開発の場合は、気持ちの問題だけでなく生産性や品質にも影響しますね。似たようなことはデッドラインでも語られているように思います。

歴史学の意義とは、過去を研究することでそれを現在で反映または発展させることだと思います。ソフトウェア開発、ハードウェア開発の発展のために「ソフトウェア開発の歴史学」、「ハードウェア開発の歴史学」も必要なんじゃないかなと、そんなことを思いました。

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コメント

このブログ何気なく読んじゃいましたが、まさに今自分がやるべきことに出会えた気がします。
ありがとうございます。
でもそういうのって重要ですよねぇ。

投稿: さがてん | 2007年3月 4日 (日) 23時56分

さがてんさん、こんにちは。

こちらこそありがとうございます。
『デッドライン』では過去のプロジェクトを分析することを「考古学」と言っています。過去を検証することはとても大事だってことですね。

投稿: rihi | 2007年3月 6日 (火) 13時31分

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