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2007年2月27日 (火)

MediaFireにアカウント管理が追加された

New Account Management Tools

MediaFireにアカウント管理機能が追加されたようです。
メールアドレスやパスワードが変更できるほか、表示名、生年月日等が入力できるようになっています。アカウント管理画面は、MediaFireにログイン後トップページ右上に表示されるメールアドレスをクリックすると表示されます。

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まあ今のところ特にこれで便利になるところはないと思うんですが、アカウントの削除ができるようになっています。MediaFireの利用をやめてしまってアカウントが残ってるのが気持ち悪い人はちゃんと削除できるようになりましたね。

このアカウント管理は、将来よりよい機能を提供するためのものだということです。
生年月日や性別、使用場所といった入力項目があるので、このような統計から利用傾向を把握したい狙いがあるのかもしれませんね。

ところで、最近FireFoxでMy Filesを開くと正常に表示できないことがあります。My Accountの画面もそうですね。アップデートに不具合があるんでしょうか?

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2007年2月26日 (月)

グーグル - Google アプリ 企業向けを開始

「Google Apps」有料版、日本では1アカウント年額6,300円

グーグルが、Google Apps Premier Editionという企業内情報管理サービスを開始しているようです。これは以前、Google Apps for Your Domainと呼ばれていたサービスですね。以前はベータ版だったので名前を変えて有償化したんでしょうか。

利用料は1アカウント年額6,300円。Gmail、Docs&Spreadsheets、Googleトーク、Googleカレンダー、PageCreator(WEBサイト作成・公開ツール)、スタートページ(ブラウザ起動時のホームページのカスタマイズ)が利用できるようです。

また、使用状況や各ツールの設定をコントロールする管理コンソールも利用できるそうです。ここらへんが企業向けなポイントっぽいですね。あとは拡張用のAPIも利用できるようになるみたいなので、企業向けのマッシュアップツールの開発なども期待できそうです。

ボクも最近GmailやDocs&Spreadsheetsを使ってお客さんとやりとりをすることが増えてきました。仕様書や議事録なんかをDocsで作って共有したりカレンダーでスケジュールを共有したり。とても便利です。相手のGmailアドレスさえ教えてもらえたら無料でも非常に便利な使い方ができます。

このGoogle Appsを導入すれば、社内メールやドキュメント共有、メッセンジャー、スケジュール管理、社内WEBページなどといったことが簡単に実現可能かもしれません。いずれも今日の企業には必要なものですね。こういったことをするためには、社内ネットワークを整備したり、サーバーを導入したりとコストも労力も必要ですが、そういった事を最小限に抑えられるサービスかもしれません。現在そういうことが整備できていない企業さんは検討してみるといいかも。

グーグル日本法人でも23日からサービスを開始しているようですが、現在でもDocs&Spreadsheets、Googleカレンダー、PageCreatorは英語のようです。日本企業に導入を促すのであれば早急な日本語化が必要ですね。完全に日本語化されてサポート面が充実したら日本でも普及の可能性があると思います。

Google Appsの可能性は完全にWEBベースであるということから、企業内の情報管理だけでなく、企業間の情報共有にも威力を発揮する可能性が高いです。例えば、複数の企業で立ち上げたプロジェクトの情報共有、国籍をまたがって拠点を置く企業の情報管理など考えればまだまだ有効活用の幅が広がると思います。今後どうなるか楽しみですね。

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2007年2月24日 (土)

イー・モバイルのデータ定額制はいいかも

2月19日に発表されたイー・モバイルの新サービスがなかなか良さそうです。
モバイル通信でパソコン利用を含むデータ定額制サービスを3月末に開始するとのこと。

具体的には同社の製品であるEM・ONED01NEを利用するデータ通信が月額5,980円の定額、さらにADSL回線をセットで申し込むとADSL回線料が月額1,500円になるそうです。

さらに、開業記念キャンペーン期間中にADSLとセットで申し込むと、無期限で1,500円割引、つまり月額5,980円でモバイル通信とADSL通信が定額利用できることになります。ADSL回線は下り最大10MBだそうです。サービスエリアは、東京、大阪、京都、愛知の都市部に限定されるようですが、開業以降順次拡大していくんでしょう。

都市部で普段からノートパソコンを持ち歩いて仕事をしている人にとっては朗報かもしれません。モバイル定額制の中ではかなり安い上、ADSLも込みであればSOHOな人なんか乗り換えたら通信料のコスト削減できますね。

それと、携帯端末のEM・ONEはけっこう使い勝手がいいらしいです。これも、最近人気のウィルコムのアレとどっちがいいのか気になるところですね。

このサービスの予約が3月1日から開始されるようなので、モバイル通信必須な方は要チェックかもしれませんよ。

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2007年2月23日 (金)

LinuxでVisual Basic

Monoプロジェクト、GNU/Linux用Visual Basicを発表

Monoプロジェクトのサイトはプロジェクトが始動したころ以来久々にみましたが、いつのまにかNovellがスポンサーになっていたんですね。Monoを使って構築されたシステムとか知らないんですがどれだけ実用されているんでしょうか。プロジェクト自体はすばらしいものだと思うので、何かで実験したいなと思ったりするんですが、とっかかりがないです。

今回VBコンパイラを公開したとのことですが、ソースの/.Jでもコメントがあるように特許はどうなってるんだろ?と気になります。Microsoftの特許なんじゃないんでしょうか。よく知りませんがまあそんなところで下手なことはしないんでしょうね。

「これでLinuxでもVBが書けるぞ」と思えそうですが、実際どこまでVBの利便性を再現できるのかは使ってみないとわからないですね。Linuxに依存した関数もたくさん拡張されていると思うのでそれらの使い勝手やパフォーマンスが気になるところです。

業界がJavaだのC#だのとトレンドが移り変わっていってもまだまだVB書きは多いです。Linux上でのVB開発もニッチな需要があるのかもしれませんのでこういう枝の伸ばし方はいいんじゃないかと思います。面白そうなのでどっかのタイミングで評価してレポートできればいいなと思っています。

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2007年2月22日 (木)

學天則、復活へ

大阪が生んだ日本初のロボット「学天則」復元へ 大阪市

學天則を大阪市が復元するそうです。
これはなかなか興味深いです。ロボット産業振興の絡みですかね。これはなかなか着目点がいいなと思いました。
オリジナルはドイツで行方不明になっているので資料が少ないらしく、復元に手間取りそうですががんばってほしいものです。

しかし、記事には「08年7月に新装オープンする科学館の目玉にするとともに」とありますが、またナントカ科学館が新規に建設されるんでしょうか?大阪市には今でも大阪市立科学館大阪科学技術館がありますがそれらとかぶらないものなんでしょうかね。ともかく、大阪市のロボット産業振興にかかる事業にはかなりの予算がついていることは予想できます。

オリジナルを忠実に復元したものも見てみたいですが、現代のロボット技術の粋を凝らしてつくられた學天則ってのも見てみたいですね。自転車に乗る學天則とかね。

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2007年2月21日 (水)

『マウスとキーボードの掃除の仕方マニュアル』の必要性

女性のキーボードやマウスは細菌が多い

数年前にも、イギリスの統計会社がオフィスの中の汚いものランキングをつけたことがあって、それによるとキーボードやマウスは便座よりも汚いという結果が出た。という記事を見たことがあります。考えてみればそうですよね。女性に限った話ではなく、毎日キーボードやマウスをキレイに拭いている人なんて見たことがありません。特に開発現場では。

社内SEをやっていた時に、このネタを使って『社内のPCをキレイにしようキャンペーン』をやったことがあります。衛生的にももちろん大事なんですが、PCの汚れは作業効率にも影響するからです。作業に直接響く機材はなんといってもマウスですね。

最近は光学マウスが主流なのでそれほどでもないですが、ボールマウスが主流の時は「マウスが壊れました~動きにくいです~」と言って持ち込まれることがよくありました。その9割はなんのことはない、トラックにゴミが詰まってるだけです。ゴミの主成分は消しカス、手垢、ホコリ、髪の毛ですね。

そういう持込の場合は、人様の手垢を喜んで掃除する趣味はありませんので対応ルーチンを固定していました。処理内容は、『キーボードとマウスの掃除の仕方マニュアル』を手渡して席に戻ってもらう。これです。

PCの清掃を励行する上で、『キーボードとマウスの掃除の仕方マニュアル』は欠かせません。よく笑いのネタと思われますが、ボクは社内SEで勤めた会社全てでこのマニュアルを作成しています。なぜなら、社員の中にはPCをおっかなびっくりで使っている人も多く、「キーボードって濡れタオルで拭いたりしたらたちまち壊れるんですよね!?」っていう人も少なくないからです。マウスのボールの取り出し方なんかみれば判るだろなんて論外です。

それに、業務系の部署には「パソコンはマニュアルどおりに使う箱」という暗黙の習慣が根付いているところもあります。そういう所では「週1回はやってくださいね。」とマニュアルを放り込んでおけば思った以上の効果を発揮します。

マニュアル一部作るだけの労力で、デバッグの最中に消しカス満載のマウスを持ち込まれたり、社員PCの入れ替え時に手垢で褐変したキーボードを見てウェットティッシュを取りに行ったりといった恒常的なストレスから開放される可能性が高くなります。

社内SEの業務として、かなり重要だと思いますが。いかがでしょうか?

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2007年2月20日 (火)

開発の歴史を知るということ

昨日、打ち合わせに行った先で、Wnnの開発者にお会いし、お話を伺う機会を得ました。
日本語でLinuxワークステーションを使っている人なら知ることになる例のソフトですが、それよりも最近は携帯電話での活躍が著しく、かなりの日本人がWnnのお世話になっているといえます。

そんな偉大なソフトの開発者にお会いできるなど滅多にあることじゃないので、どう座っていいものやらとか思いましたが、気さくにお話いただいたので途中であまり気にならなくなりました。話は約20年前のワークステーション開発の最前線で、世界中の開発企業や大学が競争しつつ交流していたことや、開発で試行錯誤したことなどでした。ボクにとっては記事や本などでキーワードを知っていてボンヤリ凄いなあと思っていたことでしたが、こんな風に経験者に話していただくと現実という凄みが加わります。

「最近こんな話をしていなかったので久々に楽しかった」と仰っていただき恐縮して帰りましたが、ふと帰りの電車で思いました。「こんな風に先達から開発の歴史を聞くことは仕事にも大事なことなんじゃないか」と。

ボクは、普段使うソフトやハードについて、気付いたときに開発者や来歴なんかを調べるクセがあります。歴史が好きなので、自然とソフトの裏に隠れたストーリーが気になったりします。調べるとだいたい「へええ、すごいなあ」と思えるような事が一つは見つかるもので、そこからリスペクトすることがあります。

考えてみると、このリスペクトが仕事のモチベーションに関わっているような気がします。例えば、共感できる思想で設計されたシステムを流用することになったとしたらそうでないシステムを使うときより前向きな仕事ができます。そういう意味で、ソフトやハードの機能仕様書を読むのと同じくらい、開発の歴史を紐解くことは大事な気がします。

今回の出会いで少なくとも、このお客様からいただいた仕事のモチベーションはかなり高くなりました。仕事をする上でこういう気持ちは大切です。開発の場合は、気持ちの問題だけでなく生産性や品質にも影響しますね。似たようなことはデッドラインでも語られているように思います。

歴史学の意義とは、過去を研究することでそれを現在で反映または発展させることだと思います。ソフトウェア開発、ハードウェア開発の発展のために「ソフトウェア開発の歴史学」、「ハードウェア開発の歴史学」も必要なんじゃないかなと、そんなことを思いました。

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2007年2月18日 (日)

Indonesia, Go Open Source

「4万枚のLinux CDを配布,政府のシステムにOSS採用」

インドネシアでオープンソース推進がそれほど進んでいるとは知りませんでした。
アジア圏ではかなり先進的なんじゃないでしょうか。今後の進展が気になります。

インドネシアといえばジャングルとかのイメージが先行すると思いますが、外資系のIT企業なんかも多くてけっこうネットワーク整備がされています。アジアとはいえ欧米の外資が進出しているので、産業的な文化は欧米に近いですね。だからオープンソースの流れを敏感に受けているということが言えると思います。中国も産業文化は欧米寄りですが、政治柄独特な発展をしていますね。それらに比べると日本の産業は独特ですね。技術も市場形成も独自の発展をしていってると思います。

日本は独自の産業土壌で他に真似のできないものを作っているからこそ、今でも世界で「産業大国」というブランドが通用しています。けれども、実質は近隣の韓国、中国にだいぶ浸食されている感があります。まあそれでもまだまだ分野的に日本の技術は抜きん出ているわけですが。

日本では、オープンソースという言葉はIT系ニュースでたくさん見かけますが、OSS製品自体の流通は少ないような気がします。OSS系の技術者もそれほどは多くないという感じがしますね。開発の現場では、OSSを流用するよりは独自でシステムを作る、という方針のプロジェクトのほうが多い気がします。それはそれで結構なんですが、その方針決定要因がOSSについての知識や技術不足であることもしばしばあるようです。

エンジニアにとっては独自の技術を育てることは大事ですが、もっと外の技術に目を向けることも大切です。現在は後者のほうがトレンドになっていますし、日本でもインドネシアのような事業があるとよりよい技術育成ができるんじゃないでしょうか。

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2007年2月16日 (金)

MediaFireが容量制限を実施

MediaFire Beta Update

全然気付いてなかったですが、MediaFireのUpdateでファイルの上限容量の制限が行われたようです。1ファイル100MB。個数は無制限のようです。

また、2月5日にサーバー内に存在する100MB以上のファイルは全部削除されたようです。ちょっとこういう告知はブログだけじゃなくてメールでも流してほしかったですね。幸いボクは100MB以上のファイルはアップしてなかったですが、世界中にはがっかりした人もいたんじゃないでしょうか。

MediaFireは以前紹介したとおりとても簡単で便利なサービスです。
オンラインストレージサービスは最近増えてますが、MediaFireより簡単なのは知る限りありません。急進的にサービスを拡大していってくれるのは有難いですが、忙しさにまぎれてユーザーへのケアをおろそかにしていいということはないと思います。その辺は現在のWEBサービス全般に言えることなんですが、しっかりやってほしいですね。

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2007年2月15日 (木)

文章を短くしてみる

昨日、お客さんのところに打ち合わせに行った帰り、同席していただいた方に「ちょっと話が長いよね」と言われました。もっと話の無駄な部分を省いたほうがお客さんのウケがよいだろう、と。

なるほど確かにワタシ、技術系のしゃべくりになると長いです。
どうもなんとか分かりやすく説明しようと、たとえ話を混ぜたりしてしゃべるんですが要点が後回しになってしまうクセがあります。これはいかんですね。会議には制限時間があるわけだし、要点をサッと説明したほうがお客さんの印象にも良いし、なんといってもクールですね。
ボクの目指したいビジネスマン像ですが、なかなかたどり着けないですねそこw

というわけで、反省を含めてブログでもできるだけ短くまとめる練習をしてみようと思います。インストール手順などの解説シリーズはウケがよいみたいなので今のペースでやりますが、日記とかはできるだけ短くしようかな。

というか、最近日記とか書いてないですね。日もまばらになってきてるし。マメに更新する訓練も兼ねたほうがいいかも。

独立家業でやってると、なかなか自分の欠点が見えないものです。こうやって指摘していただき反省材料を下さる人にはとても感謝です。いつもすんませんTさん!

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2007年2月 7日 (水)

玄箱 - NTPを導入してみる

久々の玄箱ネタです。
今回はNTPを導入してみましょう。

玄箱の内蔵時計は非常に不正確ですが、カーネル2.6にすることで大きく改善されるようです。Genbako kernel collection さん配布のカーネルにはクロック補正が施されているそうです。

しかしもっと正確に時間を合わせないといけない場合は、NTPクライアントを導入してサーバーから定期的に時間を取得して調整するのが有効です。ここでは、Linuxで一般的なNTPクライアントntpdateをインストールして設定してみましょう。

まず、atpでntpdateをインストールします。

---
# atpitude install ntpdate
---

インストールが終わったら、設定ファイルを編集します。

---
# vi /etc/default/ntpdate
---

NTPSERVERSの値を修正します。

===
NTPSERVERS="eagle.center.osakafu-u.ac.jp ntp.nc.u-tokyo.ac.jp ns.hiroshima-u.ac.jp"
===

上記の例では、大阪、東京、広島のサーバーを設定しています。
NTPサーバーのリストを参考にしてなるべく近くの地域のサーバーを設定するとよいです。日本では昔から福岡大学のサーバーがよく使われますが、混雑で困っていらっしゃるようなのでなるべく避けてあげましょう。

設定を保存したら、ntpdateを起動してみましょう。

---
# ntpdate start
---

エラーがなければ正常です。
時刻が正確になっているか確認します。

---
# date
---

ntpdateを定期的に起動して時刻を更新するよう、cronの設定をします。

---
# crontab -e
---

ここでは毎時30分に起動するようにしてみます。

===
30 * * * * /etc/init.d/ntpdate start
===

WEBサーバーを運用する上ではなるべく時刻が正確なほうがいいと思います。ntpdateは手軽に設定できるのでとりあえず設定しておくといいですね。

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2007年2月 6日 (火)

デッドライン

なんだかあれよこれよとバタバタしている内に2月になってしまいました。
そんなことを言っているとあっという間に3月になっちゃうんじゃないかと焦ってカレンダーを見るとまだ2月は6日目なんですね。ちょっとは落ち着かないと。

 

デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則 デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則

著者:トム デマルコ
販売元:日経BP社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

お会いする度に勉強させていただいているC社のT社長から「絶対読んどけ!」と厳命された本で、他にも読まないといけない本いっぱいあったんですが順番飛ばして読んだ覚えがあります。そしてハマりました。

プロジェクト管理についての名著中の名著だと思います。
これは、ソフトウェア開発のマネージャークラスは必読の書ではないでしょうか。
いやソフトウェア開発だけでなく、何らかのプロジェクトを立ち上げ、それを管理する立場の人ならば心に留めておきたいことが満載されています。

おもしろいのは、この本は解説書ではなく、小説になっている点です。
会社のリストラ講習会に参加中のシステム管理者、主人公ウェブスター・トムキンスが謎の女性に拉致されてある小さな国のシステム開発者に任命される、という意外な展開から始まり、そこでトムキンスが出会う様々な識者、トラブルから学んだ知識が最終的に101つになる。という構成です。小説仕立てなので読みやすく、ストーリーを楽しみながら彼らの編み出す管理手法に「ほほー」と感心する。そんな感じです。

ソフトウェア開発に携わる人であれば、ストーリー中にもでてくる「残業至上主義の上司」とか「開発中に短縮される納期」など、日常ありふれた弊害に必要以上に感情移入できることは間違いないでしょう。これらの困難を克服していく主人公たちの姿をみて、過去の自分の味わった開発の苦悩を克服したような気になって現実逃避に浸るもよし、「現実にはそんなにうまくいかねーよ。」と読み終わってから一杯ひっかけに行くのもよし。いろいろな楽しみ方ができるかと思います。

この本に出てくる101つの手法はとてもシンプルで的を射ているものばかりですが、現実的にプロジェクト管理にこれらの手法すべてを当てはめることは不可能に近いと思います。なぜなら、このストーリーの設定自体が「人材は無限に採用できる」、「開発の敵となる上司は実質一人(外圧の複合的な要素がない)」など限定されているからです。実際の開発現場はぶっちゃけそんなに「あまく」なく、予算面の心配や、開発に関係のない人事などを延々気にかけるなどのストレスも多分にありますね。そういった意味では、本書の開発環境はかなり恵まれているので、それらの手法を当てはめるだけでプロジェクトが成功するというものではなく、また本書に書かれている問題全てが開発に関わる問題であるということでもないと言えます。

しかし本書に紹介されている数々の手法(心構え)は、管理者として知っておきたいものばかりです。プロジェクトの達成率や品質は、管理者やプロジェクトチームの持つモチベーションや理想の高さに左右されます。管理者として開発に高い理想と信念を持つことは、完成するソフトウェアの品質に直接反映するし、開発中の士気も管理者の持つそういったオーラみたいなもので全体高まるものです。管理者は理想主義であるべきなんですね。そういった意味で本書を心に留め、状況に応じて紹介されている手法を少しでも開発現場に摘要できれば、開発の仕事はさらに面白くなるんじゃないでしょうか。

今たまっている本をひととおり読み終えたら、また『デッドライン』を読み返そうと思っています。繰り返し読んで、しっかりと心に刻んでおきたいです。

さらに、ソフトウェア開発者だけでなく、管理を仕事とするすべての人にこの本を読んでもらいたいですね。

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