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2006年11月17日 (金)

nubuntu-hj.isoをVMware Playerで起動させる

ハッカージャパンという雑誌があります。
きわどい名前の本ですが別に違法行為を幇助するような内容ではなくて、主にコンピューターセキュリティに関する話題や手法の簡単な解説等が書かれています。まあ裏ネタっぽいことも書かれていますがコンピューターマニア向けの大衆雑誌みたいな感じですね。

ボクはこれけっこう読んでまして、発刊当時は毎月買っていたんですが、今は本屋で見かけて目次を読んで面白そうだったら買う程度です。休刊を経て復活後は内容がよりビギナー向けになったので読みたい部分が少なくなったからかもしれません。でも、マニアックなネタは面白いのでそれを探し読みする楽しみはありますがw

まあほとんどシュミな内容なんですが、仕事に役立つときもあります。もちろん新しい不正侵入の手法などの概略を知るのにも使えますが、「ここに書いてあることがいわゆる『ハッカー』なんだなあ」と考えると、「ハッカー(ほんとはクラッカーなんですが)ってどんな悪いことするんですか?」なんて聞かれたときには、ハッカージャパンに書いてある範囲で話ができるので便利です。こういうのはヘタに詳しいと「そもそもハッカーというのは1960年代に・・・」みたいな質問の意図から大きくそれた回答になってしまいます。マニアの悪癖ですな。そんなふうにならないために本誌を活用させてもらってます。
(ちなみにハッカーの本来的意味についてはWikipediaが大変よくまとまっています。興味のあるかたはどうぞ)

そんなハッカージャパンなんですが、今月(2006年11月)号にはハッキングツールを多数収録したLiveCDが掲載されています。LiveCDとは、CDを入れてパソコンを起動するだけで専用OSが立ち上がり、ツールが使えるというもの。これは最近のハッカージャパンでは定番化している企画なんですが、今回のLiveCDは最近個人的に興味を持っているUbuntu Linuxの一種であるnubuntuが使われていました。UbuntuはDebian系なのでなじみやすく動作が軽いので何かに使えないかと最近考えていたところだったので、このLiveCDもさっそく使ってみたい衝動に駆られました。もちろん悪いことにはつかいませんよw

LiveCDは本誌に付属のDVD中にISOイメージファイルで収録されています。これはVMware Playerで動かそうかな、最近話題の仮想化だしな、と思って本誌の使い方を読んでみると、「ISOイメージから起動するにはVMware Workstationが必要」みたいなことが書いてあります。えー、そうなんー?と軽くショックを受けました。

VMware Playerは無償版、VMware Workstationは有償版。どちらも仮想化ソフトウェアといって、インストールしたOS上で仮想ハードウェア環境を構築し、仮想ハードウェア上で別のOSを起動することを可能とします。わかりやすく言うと、WindowsXPの画面上でDebian Linuxを起動することができるということです。いろいろなOSを簡単に評価する場合に便利ですね。両製品は有償と無償という違いだけに、できることの幅が違うわけです。どうやらその違いで無償版のVMware PlayerではLiveCDを起動できないということなんだと思いました。

VMware Workstationを持っていない場合は、ISOイメージをCD-Rに焼いてCD起動するしかなさそうです。ノートPCにnubuntuを持ち歩いて悦にいりたかったんですが、ボクのノートPCにはCDドライブは付いていません。もちろんボクはVMware Workstationなんて高価なものは持っていません。よってnubuntu持ち歩き計画は1分で廃案になる運命でした。ちょっと残念です。

しかし、「ほんとにVMware Playerではできないんかな?」となんだか釈然としない気持ちもありました。なんとなくできそうな気がしたんです。そこで、VMware Playerに関する設定をいろいろ調べてみたところ、VMware Playerでも起動することができました。これでノートPCで持ち歩くことができそうです。
せっかくなので以下に手法を公開しておきます。

nubuntu-hj.isoをVMware Playerで起動させる
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http://www.h7.dion.ne.jp/~qemu-win/index-ja.html
よりqemu-0.8.2-windows.zipをダウンロードして展開し、適当なディレクトリに配置します。ここでは C:\tools\qemu に配置するものとします。

nubuntu-hj.isoを適当なディレクトリに配置します。ここでは C:\tools\nubuntu に配置するものとします。

qemu-imgコマンドで仮想ディスク領域を作成します。

---
>c:\tools\qemu\qemu-img.exe create -f vmdk c:\tools\nubuntu\nubuntu-hj.vmdk 1G
---

これで1Gの領域が作成されました。

テキストエディタを開いて、次の設定を書き込み、c:\tools\nubuntu\nubuntu-hj.vmxとして保存します。設定内容はVMWareのBrowser-Appliance.vmxを参考にしました。

===
config.version = "8"
virtualHW.version = "3"
displayName = "nubuntu-hj"
annotation = "nubuntu-hj"
uuid.action = "create"
guestOS = "ubuntu"
nvram = "nubuntu-hj.nvram"
memsize = "256"
#memsize = "512"
# memsize = "768"
usb.present = "TRUE"
floppy0.present = "FALSE"
ide0:0.present = "TRUE"
ide0:0.fileName = "nubuntu-hj.vmdk"
ide0:0.startConnected = "TRUE"
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "nubuntu-hj.iso"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
ide1:0.startConnected = "TRUE"
ide1:0.autodetect = "TRUE"
scsi0.present = "FALSE"
scsi0.virtualDev = "lsilogic"
scsi0:0.present = "FALSE"
scsi0:0.fileName = ""
scsi0:0.redo = ""
ethernet0.present = "TRUE"
# ethernet0.connectionType = "nat"
ethernet0.connectionType = "bridged"
# ethernet0.virtualDev = "vmxnet"
ethernet0.virtualDev = "e1000"
ethernet0.addressType = "generated"
ethernet0.generatedAddress = "00:0c:29:d8:ba:31"
ethernet0.generatedAddressOffset = "0"
sound.present = "TRUE"
sound.virtualDev = "es1371"
sound.autoDetect = "TRUE"
sound.fileName = "-1"
checkpoint.vmState = ""
tools.syncTime = "TRUE"
workingDir = "."
sched.mem.pShare.checkRate = "32"
sched.mem.pshare.scanRate = "64"
svga.maxWidth = "1024"
svga.maxHeight = "768"
isolation.tools.dnd.disable = "FALSE"
isolation.tools.hgfs.disable = "FALSE"
isolation.tools.copy.disable = "FALSE"
isolation.tools.paste.disable = "FALSE"
logging = "TRUE"
log.fileName = "nubuntu-hj.log"
log.append = "FALSE"
log.keepOld = "1"
keyboard.typematicMinDelay = 1000000
uuid.location = "56 4d c4 41 5f 56 c3 16-44 05 7c ea 77 d8 ba 31"
uuid.bios = "56 4d c4 41 5f 56 c3 16-44 05 7c ea 77 d8 ba 31"
tools.remindInstall = "TRUE"
===

保存したnubuntu-hj.vmxをダブルクリックするとVMware Playerが起動します。Startingというプログレスバーが表示されている間にF2キーを押し、BIOSセットアップ画面を開きます。セットアップ画面の中のBootメニューに移動し+/-キーを使用してCD-ROM Driveが一番上にくるよう設定します。
設定できたらExitメニューのSaving Changesを選んで設定を保存します。

仮想マシンが再起動したら、nubuntuの画面が現れるはずです。
あとは、ブートが流れるのを待ってからstartxすればnubuntuのGUIが起動します。

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