« 久々にいいマンガに出会いました | トップページ | アイデアの質と対価 »

2006年10月31日 (火)

ウォルマートがOpenLaszloを採用

世界最大規模の小売店ウォルマートがOpenLaszloを採用

OpenLaszloとは、XMLとJavaScriptの記述からFlashのリッチテキストインターフェースを生成できるアプリケーションサーバー。プログラミングベースでリッチコンテンツが生成できるので、リッチコンテンツを用いたシステム開発で注目を集めています。

同じようなアプリケーションサーバーにはAdbe Flexがありますね。
Flexは商用でけっこういい値段がするんですが、OpenLaszloはオープンソース。導入コスト的にはLaszloが評価できますね。

どちらもだいぶ前に試用してみたことがありますが、基本的に同じようなことができます。記述に関してはFlexのほうが関数のラッピングが進んでてやや直感的にできたような気がしますが、イベント処理などはXMLとJavaScriptを組み合わせた独特の記述だったので少々とっつきが悪かったように記憶しています。まあどちらも初期バージョンだったので今はもっと便利になってるのかもしれませんが。

どちらもリッチコンテンツアプリケーションサーバーということで、最大の売りはFlashをゴリゴリ用いたWEBサイトが構築できるということ。OpenLaszloがリリースされた当時はAjaxが知られていなかったので、ドラッグアンドドロップでショッピングカートに追加みたいなことをしようと思ったらFlashだったわけです。しかしコーディング主体のシステム開発者から見たらFlashというデザインツールの要素が濃いソフトウェアでの開発はとっつきにくい感があります。Flashのシステム構築のノウハウを持っている技術者は今でもそれほど多くないのが現状。そこにつけてFlexやLaszloはコーディング主体でリッチコンテンツが生成できるとあって、ジャンルによってはかなり使われるんじゃないかな?と思っていたんですが大して使われてないですね。

Flexはコスト的に普及が難しいとしても、オープンソースであるLaszloが伸びない理由としては、単純に日本での認知度が低いからじゃないでしょうか。LaszloのターゲットはWEBシステム開発業界だと思います。しかし伝統的にFlashに対する関心が低いシステム開発者はLaszlo自体を知らない、対してFlashに詳しいWEBデザイン業界はFlash関連のツールだと知りながらもXML+JavaScriptというコーディング主体の開発ツールなのでアピールしづらい。結果としてニーズのエアポケットみたいなものに落ち込んでしまっているように思えます。

そういう感じでベンダー企業でもこれで提案できるところは極めて少ないんじゃないかと思います。そういう意味でウォルマートではどんなところが提案したのか、けっこう気になる感じです。で、そのウォルマートのサイトを見てみると、サイト全体がLaszloで開発されているわけではなく、プレゼンテーションとして重要な部分がLaszloでつくられているようです。

例えば、商品カテゴリのページではスライドバーで陳列商品が横にスクロールできたりします。これだけ見るとAjaxで開発することもできるようですが、これを定期的に違う機能を持つコンテンツに差し替えたりすることが前提であればLaszloにメリットがあるかもしれません。Laszloのデモを見るとサイト全体をFlash化しないといけないように思えてしまうんですが、このように部分的なリッチコンテンツの動的生成に使用するというアプローチは/.Jでも評されているように非常にクールな使い方だと思います。Flashの弱点としてのSEO対策関係はDHTMLでカバーし、プレゼンテーションで重要な部分のみをLaszloで作りこむ。こうすることで、Laszloセクションには最低限のアウトソーシングで済むのでそのセクションの技術コストが高いと仮定してもコスト的に見合う可能性が出てきます。WEB開発の中でこういったアプローチが一般的になると、Laszlo普及の活路が見えてくるかもしれません。

ボクの仕事的にもAjaxとOpenLaszloのメリットデメリットを明確にできれば開発提案の幅も広がるかと思いました。久しぶりにLaszloを評価してみたいと思います。

|

« 久々にいいマンガに出会いました | トップページ | アイデアの質と対価 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/125677/4017295

この記事へのトラックバック一覧です: ウォルマートがOpenLaszloを採用:

« 久々にいいマンガに出会いました | トップページ | アイデアの質と対価 »