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2006年8月18日 (金)

テストの点は金で買えるか?

高額納税者優遇 子供の入試に得点加算 福建省の市

福建省ショウ州市は、私営企業の高額納税者の子供を対象に、高校の一般入試の得点を20点加算する政策を始めたそうです。300万元以上の高額納税者の子供が+20点の特典を得られたそうですよ。ほんとすげえな中国は。

要は金が全てだということなんですね。福建省というところは、華僑を多く出している地域でもあり、中国の中でも特にそういう意識が根付きやすいところだとは思うんですが、なんともステレオタイプです。つーか政策として公然と「教育」という要素そのものを無視しているところが潔いというか、すごいですね。「金儲けが悪いことですか!」と叫んで逮捕された人なんかにとっては、こういうところが理想郷なんでしょう。

ショウ州市では他にも、有料道路を2年間無料にするとか、私営企業者に対しての優遇策を打ち出しているようですが、これらの背景としては、市内から資産が流出することを避ける狙いがあると思います。高額な税金の納付を課せられた経営者としては、当然税金を納めたくないわけで、「税金払うくらいなら香港あたりに財産移動してやるわ~」とかなるはずです。市としてはそれは困るわけで、とにかく税金を払ってもらうための苦肉の策と言えるかもしれません。まあたしかに、これくらいしないとケチな金持ちは見向きもしないかもしれませんな。

日本ではこういうことは「あり得ない」ってレベルで受け入れられないでしょう。「教育」という分野は聖域視されていますからね。しかしタテマエや理想論は別として、「本音」ベースで言うと、ある意味本質を突いた政策なのかもと思ったりもします。「テストの点は金で買えるか?」日本でも数年後に議論してみると面白いかもしれませんね。

「金持ちが特権を持つのは仕方がない」と言う中国中流のあきらめの声というのも興味深いです。あきらめなんでしょうか?今の中国の空気を肌で感じてみると、それが当たり前という社会になっているような気もします。ともかく、この政策も中国人の金儲けに対する意識を煽るものになるでしょう。中国の経済活動も活性化のスピードは益々速くなるという判断材料になるかもしれません。

中国の経済が加速する中で生まれる中国独自の経済進化のゆくえと、貧富の差が広がっていく中でも社会構造や文化の変化。これはとても興味深いです。できれば近いうちに上海あたりに行きたいもんです。

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